将来が不安

 看護師として看護に明け暮れている日常を過ごしている中で、自分の将来が気になることもあるでしょう。先のことが分からないだけに、この先看護の仕事をしたからといって、間違いなく看護の社会に希望が満ちあふれるという保証がありません。しかし、自分が患者に懸命に捧げている看護によって評価してくれる社会があるからこそ、そして、何よりその看護を受けた患者が喜んでくれることで、自分が日常の大半を病院に捧げていることに大いなる価値観を見いだしていくようになるのです。自分が目の前でやるべきことに対して一生懸命になるということは、人として生きる上での大きな活力となり、自分が成し得ていきたいことがある限り尽力していくことができるのです。
 男性の看護師が増えてきたことで、日本が抱えている看護師不足の問題解決の助力になるものだと考えられます。男性が看護の現場に入ることで、患者を看取る社会に明るい将来が形作られていき、「看護をする人が男の人で助かる」という言葉を患者の口から聞かれることも出てくると思います。男性が持つ力強さが患者を取り巻く不安を取り除いていくくらいの力を感じさせていき、「安心のできる入院生活が送れるんだ」という気持ちを、患者に抱かせていくことにつながるのです。そうした光景が映し出されることによって、看護の社会に展望のある将来性が形となって表れていくのです。こうしたことから、明るい未来が感じられる環境に身を置いていることで、自分がこの仕事をしてきて良かったと思える瞬間に巡り合えるのだと思うのです。
 看護の現場で働いている看護師の中には、本当にこの病院で働いていてちゃんとした将来性が期待できるのかと疑いたくなるときがあると思います。自分が身を置いている職場環境が劣悪なものだったり給料が安かったりしたら、将来への不安が募ってしまうことも致し方ありません。看護の仕事をしている限り、看護師の需要が高いご時世であることから、自分の勤めている病院でリストラがないとしても、病院の経営状態によっては、その病院からもたらす先のマイナスな要素が自分に影響を及ぼすことで、ここの病院にずっと居続けていく価値を見いだせなくなってしまうのです。そうした病院で仕事を続けることで憂鬱な気分を引きずっていくこととなり、自分にとっての将来が明るいものではないということを確信していくことにつながってしまうのです。