看護師になって良かった

看護師の仕事をしていて憂鬱になる時。原因は様々でしょうが、そうした原因が引き金となって看護師という仕事、自分のしていることに疑問を感じた時なのではないでしょうか。
看護師として憂鬱になるということは、看護師としての仕事に対して、または仕事の中で起こったことに対して憂鬱な気持ちを抱くということです。人生の2/3は仕事なわけですからこれは辛いのは当然です。
しかし、もちろんすべての人がというわけではありませんが、看護師として長く仕事を続けている先輩もいますし、そんな中でも輝いている人も身近にいるはずです。その人たちと自分はどう違うというのでしょうか。見た目にはわからないものです。
一言で言えば経験です。長く業務を経験しているという意味の経験ではなく、看護師として働くことの楽しさややりがいを感じるような経験をしているかしていないかによって違うのです。
これは人それぞれですので、長く続けていても経験していない人もいますし、わずか一年ほどのキャリアの中で既に複数回経験している人もいます。
こうした経験はまさに運命なので人の力ではどうすることもできないものですが、考え方などを変えることによってやりがいを実感できることもあります。
また、環境の変化も大きな要因の一つになります。特に総合病院などの規模の大きな病院の場合、多くの診療科を抱えています。そうした場合、診療科を横断するような異動を経験することがあり、そこで様々な経験を積むことになるでしょう。
どこに移っても新しいことばかりなので、最初は戸惑いの連続ですし、ある程度の看護師としての経験がある人にとっては、半ば新人扱いの状態になってしまうことに不満を感じることもあるでしょう。
しかし、様々な診療科で働き、そこで働く多くの看護師をはじめとした病院スタッフ、患者さんやそのご家族とのふれあいを通して、様々なことを学ぶことができるはずです。
ひと通りの経験を積むと、今度はそれまで気にすることができなかったこと、例えば同じような処置でも診療科によって違いがある部分や他の看護師たちの動きなども目に入ってくるようになります。
そうなってくるともう立派な一人前の看護師です。その頃には看護師の仕事も楽しくなってきているでしょうし、やりがいも感じていることでしょう。
看護師の仕事は、控えめに言ってもつらい仕事です。だからこそ達成感を感じることのできる瞬間も他の仕事よりも多いはずです。